序章:父が一生寝たきりに? これが私達の家造りのきっかけでした。

      2016/03/20

7年前のある日、仕事中なのに珍しく母から携帯に着信が入った。なにやら父がシルバー派遣で行っているゴルフ場から、勤務中事故にあい救急車で運ばれたというのです。

幸いにも命はとりとめ、ヘルメットを被っていたおかげで頭は異常なし、また日頃から体を動かすことが好きだったせいかどこも骨折していなかったのですが、唯一言われたのは首の頸椎損傷でした。

ただこれは骨折よりも太刀が悪く、手術もできないし、一度傷ついた神経細胞は元には戻らない、すなわち元通りに体は動かなくなるというのです。

ICUで数日を過ごし、一般病棟へ移りましたが、そこでドクターからは一生寝たきりになるかもしれないと宣告されました。あんなに体が丈夫で、元気だけが取り柄の父が?一生寝たきりに?全く想像がつきませんでした。

大学病院は命が助かると長居はさせてくれません。指一本、ぴくりとも動かない状態でしたが、すぐに系列の病院に移されました。

そしてその後2カ月が経っても一向に父の体は指一本動くことはなく、寝たきり状態が続き、あまりに先が見えない状況で、私達家族は病院に通うだけで精一杯でしたが、徐々にいずれは家に帰って来なければならないという現実を考えはじめ、主人とはそれを踏まえたうえで少ない時間で色々と話し合いました。

高齢ではあったけど、今までは父も車も運転できて元気に過ごしていたけど、その父が寝たきりになり、持病をかかえている母一人で面倒見るのは正直かなり難しい。そして出た結論は、もうこれ以上2人で生活するのは無理だろう、それじゃあ一緒に住める家を建てて私達が面倒を見ようということになりました。

これが私達の家造りのきっかけ…本当に人生いつ何が起こるかわかりません。

ただ主人は長男で、実家は遠くにありますが、両親ともに健在で、まだ結婚していない弟がひとり。結婚をする際、お義母さんが「ちゃんと時期がきたら家に帰って来なさい」ときつく言っていたことが脳裏を過りました。

本当に家なんて勝手に建てて、私の両親と住んじゃって大丈夫なのかなぁ???

主人は大丈夫だよと言っていましたが、それを知ったらお義母さん、眼の色変えて飛行機で飛んできちゃうかも…こわっ!

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