2章:家を建てる建築会社が決まるまで

      2015/03/22

我が家は急に慌ただしくなった

まずは、融資の事を優先しよう。そうだ、前にパパが気に入ったMホームに相談しよう。Mホームとは嫁さんの実家のある船橋市に行った時、たまたまのぞいたモデルルームが良かったことと、対応してくれた営業の方がとても知識が豊富に感じ良い印象だったことを思い出した。早速営業の方のAさんの名刺を探し電話した。

Aさんは事情をすぐにのみこみ、足を運んで我が家まで来てくれた。

当然住宅の営業マンだから家を買うよう勧められるのかと思ったが、予想通り紳士的な人で、まずは融資先を確定することに集中しましょうとのアドバイスをいただいた。

融資枠が大きいが金利が高い。審査は多少ゆるいが融資枠が小さい。そこそこよさそうに思うがオプションの生命保険に入る事が条件でその負担が大きい。など、お金を借りるにも一苦労しそうだ。

Aさんのアドバイスに従いいくつかの金融機関に申し込みを入れた。審査がゆるいところは5日で回答がきた。よさそうなところは多少時間がかかったが2週間くらいで回答が来た。

融資の実行が可能な事がわかると、早速Aさんは不動産会社との打ち合わせを始めた。

平日に私の代わりに動いてくれるのは非常にありがたい。しかも手馴れている感じがする。やはりAさんに頼んで良かった。でも、Mホームで理想の家が建てられるのか?がまだわからなかった。

Aさんには、当然だが我が家の財布の中身を裸にしている。融資枠と自己資金から土地に支払う金額の残りで建てられる家の大きさと仕様や要望を大枠でとらえたプランを出してもらう事にした。

Aさんには事前に、もし土地購入のお手伝いをして頂いてもMホームで建てられるかわからないがそれでもよいかと念を押していた。

良い営業マンは仕事も早いが見切り決断も早い。以外にドライである。設計者が来たのは一度だけ。Aさんも2回しか来なかった。

Mホームのグレードが高いのか、我が家の要望が高かったのかはわからないが、Mホームにお願いすると理想よりはるかに小さい家しか建てられない事がわかった。

Aさんには申し訳ないことをしたが、彼のおかげでスムーズに土地を購入し融資先を決めるのに必要なアドバイスをもらう事ができた。結局融資先は、都市銀行、地場の信用金庫、財形住宅金融、保険会社付属の住宅ローンの4社から選ぶことにした。

その時の金利や、働いてる会社の規模や仕事内容等で条件は変わるようである。我が家の場合は財形住宅金融に決めることにした。ちなみにここは私が自力で探した。

さて、ここで最初の大きな問題があった。不動産会社の担当者は融資の件でMホームのAさんがフットワーク良く動いていたので、当然Mホームで建てるのだと思っていた。しかし途中からAさんの連絡はなくなった。

融資の審査は通ったが、融資を実行するには建物の契約書や土地に対する建物の位置関係を示す図面等が必要である。それが出てこなければ融資が実行されない。実行の確定がなければ土地の売主に伝えられない。

Aさんは、一番早く審査が通った生命保険系の住宅ローンの会社の審査合格通知を元に不動産会社と話を進めていた。しかし、我が家は、もっといい条件があるかもしれないと自力で他を探していた。しかも、Mホームで家を建てる事を断念していた。

不動産会社から早速連絡があった。事情を聞かれた。融資先と建築会社のことである。借入をする先はいつ決まるのか?建築会社を決める時期はいつか?融資ができない状況になっているのではと心配した様子であった。

我が家の家づくりは、急ピッチで進めなければならない状況だ。現実をキチンとしっかりと受け止めなければならない。こんな家に住みたいなぁ。じゃなくこのくらいの家しか買えないのである。とりあえず融資先は何とか確定した。次は建築会社だ。Mホームはダメだった。

S社への申し込み

嫁さんの好きなS社はどうだろうと土地の契約をした次の休日に、早速近くのモデルハウスに行ってみていた。

そろそろプランと見積もりが出てくるはずだ。工場見学会にも申し込んだ。家の構造も気になる。ここでも営業マンに恵まれた。

建物の契約の後に発生するオプションの予想金額、外構工事の費用、引越し費用、登記に関わる費用、その他の細かな費用を予め予想し資金計画を進めますとのこと。

まず資金計画が優先し、必ず必要なお金は確保したうえで建物を決めていく。そうしなければ、最後の最後で予算オーバーし親の助けが必要となる。そうならないような計画が必要となる。残された予算をもとに現実的な建物の計画が始まった。

S社のプランが出てきた。予想よりも小ぶりだが、現実はこんなものかと妥協する覚悟を決めさらに要望を伝えた。そして、建築の意思を確認する申込金100万円を振り込み本格的なプラン作成がスタートした。

しかし、ここでも問題が発生した。パパは照明の仕事をしている関係上ダウンライトや建築化照明を要望したが、ユニット工法の関係で設置できる場所も限定され、特に強い要望を出した間接照明の施工は構造上出来ない事がわかった。更に照明の配線工事は早い段階で確定する必要があり、後からの変更は出来ないこともわかった。

あまりにも妥協しなければならない事が多くやむを得ず断念することにした。我が家の一方的な都合ではなく、理想の家づくりが出来なかった理由から申込金の100万円は全額返金してもらった。

P社と契約

こうなれば、予算とやりたいことを踏まえてできる会社を選ばなければならない。次に話を進めたにはP社である。

予め予算は伝えた。建築化照明もできる。ニッチや収納の棚、造作も要望通り可能である。一安心し設計者との打ち合わせは回を重ねる毎に楽しいものだった。

P社の場合、プランの詳細打ち合わせは契約後、設計者と行うスタイルである。

営業から設計へバトンタッチされ、我が家のプランも着々と進んでいると実感できる。ある程度まで進んだとき、営業さんから打ち合わせ内容の確認とオプション金額の提示があった。

前半の打ち合わせの内容に伴うオプション金額がざっと400万。えっ?400万?少しはあると思っていたが、ここまで金額が上がるとは思っていなかった。

ということは、後半戦でも追加金額が出るってこと?

結局750万の追加工事の見積もりが上がってきた。これはとても無理である。予算は伝えたのに。どうやらお金を持っている家に見えたのか?

結局、元の予算からいくらなら追加工事が可能かを探るが、一度膨らんだ我が家のプランがガラガラ音をたてるようにしぼんでしまったのは言うまでもない。

どうしよう…

こうなったら、ほとんど実施図に近い図面を持ってこの金額で建てられるところを探すしかない。

P社の解約金も含めての交渉だ。

そしてまたモデルハウスを回らなければならない状況のM家である。

K社との出会い

何件か回ってみたところ、K社を見つけた。

断熱性能は良い印象で冬は暖かい家を建ててくれそうだ。P社とすでに契約を交わし実施できる寸前まで計画が進んでいることを伝えた上での交渉である。

お金が足りなくって困っている素振りは見せず。我が家の希望の金額で出来るのか聞いてみた。

詳細まで記入した図面を元に見積もってもらい出てきた金額はそれに叶った数字だった。驚いた。実際キチンとした家を作ってもらえるのか?よくある手抜き工事はないのか。心配であるが、丁寧に説明を聞き、信用するほかなかった。

P社の解約金は痛いが理想の家は作ってもらえそうだ。結局P社は営業から設計に対しての伝達ミスが原因だった為として違約金も解約金もなく、契約時に支払った金額は全額返金してもらった。

もう大丈夫だろう。本当に大丈夫なのか。と思いつつK社に全てを託すしかもう選択の余地も時間の余地もなくなっていた。

M家のマイホーム物語

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